無料クラウドサービスの脆弱性とは?

無料で使える個人向けクラウドストレージで有名なDropboxをご存知ですか?

2014年10月15日、匿名のハッカーグループが、約700万件のDropboxアカウントのパスワードを入手したと主張しました。

企業用のデータ保管にDropboxを活用していた方は、その安全性について考えさせられたのではないでしょうか?

Dropbox、ハッキングされたことを否定

Dropboxの広報担当者は、「ユーザー名とパスワードは他のサービスから不運にも盗まれ、Dropboxアカウントへのログインに試用されたものである。」と発表しました。

Dropbox自体がハッキングされたのではなく、入手されたパスワードは他サービスとの使いまわしが原因で、ユーザーの自衛意識の低さから招かれたと指摘したのです。

個人向け無料クラウドサービスの危険性とは?

今回のDropboxの主張が正しかったとしても、ユーザーにとってはセキュリティが破られたという事実は同じです。

あなたの会社でも複数のクラウドサービスを同じパスワードで管理していませんか?

中には、会社のデータを持ち歩くために無料のクラウドサービスを個人的に利用している方も多いはずです。

個人のクラウドから業務の重要データが外部に漏れた場合、その従業員は会社からの信用を一瞬で失い、会社は取引先からの信用を失うことになりかねません。

個人向けのクラウドサービスを業務上で使用する場合は、セキュリティの脆弱性を覚悟した上で利用しなければなりません。

個人向けとビジネス向けクラウドサービスのセキュリティレベルの違い

個人向け
利用する人とID/パスワードを管理する人が同じであるため、利用はすべて自己責任となります。
法人向け
企業向クラウドの場合は、会社が契約しますので、契約当事者と利用者は異なります。
会社の管理下でユーザーIDとパスワードが発行され、適切な管理の規定を定めて社員のデータ管理を徹底します。
従って、個人がそれぞれ自由にデータを持ち出すことで保存場所が複雑になることを防ぎ、データを集約して管理を一元化できます。

企業でクラウドを活用してデータを管理したい場合、よりセキュアな環境でファイル共有が可能なビジネス向けクラウドの利用を推奨します。

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