農業というと、豊かな自然が広がる大地で一生懸命働くというイメージがありませんか?
とても最先端のIT技術とは無縁のような気がしてしまいますね。
しかし、後継者不足・従事者の高齢化・外国産との競合などの問題を抱える農業の分野にも、クラウドを活用しようという動きが広まっています。
未来を変える!農業クラウドとは?
農業クラウドとは、農場経営や農作物の生産、収穫した農産物の流通・販売管理といった、農作物が生産者から消費者に届くまでをサポートするクラウドサービスのことを言います。
農業は、土壌の状況や天気、育成状態など、複数の要因によって必要となる作業のタイミング、対処方法が異なります。
これらは、ベテラン農家の経験や勘に頼る部分が多く、マニュアル化が難しいといわれて来ました。
しかし、クラウドによって長く農業に従事している人の知識やノウハウを集め、広く共有することでこのような状況を打ち破ろうとするのが農業クラウドです。
- 農業クラウドのメリット
- 農作物の生産性・品質の向上
- 新規就農人材の早期育成
- 品質保証による消費者への安心安全の提供
- 計画的生産・調達で経費や時間の無駄を削減
農業クラウドのニーズは、長く農業を続けている人より、これから農業を始めようという個人や、農業の分野に参入しようとする企業の方が高いといえます。
なぜなら、まだまだ農業についての知識やノウハウを持っていないためです。
経験者しか知らなかったような農作物の生産や流通などの知識を得たり、農作業や農場経営の業務を効率化できるなどのメリットがあり、農業クラウドを利用したいと考える新規参入組の企業や個人は少なくないはずです。
これからの農業クラウドはどう活用されていくのだろう?
現在は農業自体の収益性が高くないこともあり、農業クラウドのサービスを提供している企業は多くありません。
しかし、農家に根差した根気強い取り組みで実際の成功例が蓄積されることで、農業クラウドの活用は次第に広がっていくでしょう。
農業クラウドの採用が拡大すれば、農場経営者が多くのクラウドサービスの中から自分の経営環境に合ったものを選べる環境が生まれます。
環太平洋経済連携協定(TPP)でも大きなトピックとなっている農業ですが、日本でも外国産農作物との競争によって未来の農業を取り巻く環境は大きく変化するといえます。
こうした中、世界に打って勝てる「攻めの農業」を実現する切り札として農業クラウドの期待が高まっています。
今後、農業クラウドの導入が本格化し、多様化が進めば、特に若い農場経営者や管理者は業務を効率化したり、農作物による新サービスを作り出すために積極的に活用するようになるでしょう。
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